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遺伝子導入 -Nucleofector®-

Nucleofection® によるRNA干渉(RNAi)

RNAiによる遺伝子抑制技術は、哺乳動物細胞における遺伝子遺伝子機能を知るための強力な手法であり、機能ゲノミクスや標的同定および検証に利用されています。 RNAi実験において、種々のsiRNA配列のどの部分が標的mRNAを効率的に抑制するか、またsiRNA(またはshRNAベクター)を目的の細胞にいかに効率よく導入するかという二点が重要な要素になります。 RNAiに関連した400報以上の論文がNucleofection® によるRNAiの効果的な導入の実績を報告しています。Nucleofection® のユニークかつ多様なテクノロジーは、microRNAのメカニズムの解析といった基礎研究レベルからRNAiによる遺伝子機能抑制という機能解析レベルといった幅広い研究分野に利用されています。さらに、96-well Shuttle® による多検体処理によりsiRNAやshRNAによるライブラリースクリーニングを、ニューロンなどの初代細胞やJurkatのような遺伝子導入が難しい細胞で行うことが容易に出来るようになりました。

  • Jurkatやニューロンなど遺伝子導入が難しい細胞でのRNAi 実験が可能です。
  • さまざまな基質.RNAオリゴヌクレオチド (siRNA、 合成miRNA、miRNAインヒビター)やshRNAまたはmiRNA発現ベクターの高効率導入が可能です。
  • 高い再現性
  • 細胞毒性のある試薬を使わない遺伝子導入法
  • 脂質系試薬で見られるインターフェロンの誘導がありません *1
  • 脂質系試薬で見られる非特異的影響がありません *2

*1:Marques JT & Williams RG (2005) Nat Biotechnol 23(11):1399-405
*2:Fedorov Y et al. (2005) Nat Methods 2(4):241

二本鎖siRNAのNucleofection® による効率的な導入とノックダウン

300報以上の論文で証明されているように、Nucleofector® テクノロジーを導入することで初代細胞だけでなく浮遊細胞などの遺伝子導入の難しい細胞株においてもsiRNA実験を問題なく実現できます。細胞種とターゲットによって、10 nM以下のsiRNA濃度で効率的なノックダウンが観察できます。

  • 最高99%の効率でsiRNAを導入
  • 低細胞毒性
  • 遺伝子導入コントロール実験とレスキュー実験のためのプラスミドDNAを同時遺伝子導入
  • siRNAライブラリーとして96-well Shuttle® を使用し、遺伝子導入の難しい細胞種をスクリーニング
  • Nucleofection® を使ったsiRNA実験のデザイン

遺伝子導入後の相対的なGARDH mRNAレベル(%)

Nucleofection® は、リポフェクションに比べて遺伝子導入の難しい細胞型でのGAPDH mRNA ノックダウン効率が格段に優れています。
96-well Shuttle® (該当の最適化されたプロトコルを使用)またはリポフェクション試薬L(最適な試薬量の滴定後)を使用して、グリセルアルデヒド3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)をターゲットとするSMARTpool試薬(Dharmacon社)5 pmolを細胞(すべてATCC)に遺伝子導入しました。GAPDHのmRNAレベルは、遺伝子導入の24時間経過後QuantiGene branched-DNAアッセイ(Panomics社)によって分析され、siCONTROL Non-Targeting siRNA #1(Dharmacon社)でノーマライズされました。
データはDharmacon社(Dharmacon, Inc.)との協力によって作成されました。

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