肺細胞は、繊毛運動、粘液生成、ガス交換、空気の動き、肺血管生理学などの呼吸の研究に主に使用されます。気道細胞種は、健常なドナー、喘息やCOPDと診断されたドナー由来のものがあります。嚢胞性線維症ドナー由来の細胞も、組織の入手状況に応じて提供可能です。

由来組織

• 小気道上皮細胞：細気管支の1mm部分にある肺の遠部位から単離
• 気管支/気管上皮細胞：肺分岐点より上の気道を覆う上皮細胞から単離
• 小血管内皮細胞：肺微小血管組織から単離
• 肺線維芽細胞：成人肺組織から単離
• 気管支平滑筋細胞：主気管支から単離
• 喘息または慢性閉塞性肺疾患（COPD）と診断されたドナーから採取した患者細胞：特性についてはばらつきが存在する可能性あり（ドナーの詳細情報については技術サポートまで問い合わせください）

用途

細胞試験および規格

• 気管支/気管上皮細胞および小気道上皮細胞 – 形態観察により複数日の継代を通して細胞特性を確認；小気道上皮細胞（SAEC）はサイトケラチン19 染色陽性を確認15回分裂保証 (Clonetics™培地と試薬を使用した場合)
• 肺線維芽細胞 – von Willebrand因子発現/第VIII因子、サイトケラチン18および19および平滑筋α-アクチン陰性正常細胞は15回分裂保証 (Clonetics™培地と試薬を使用した場合)
• 平滑筋細胞 – α-アクチン陽性、分化後のvon Willebrand因子/第VIII因子陰性正常細胞は15回分裂保証 (Clonetics™培地と試薬を使用した場合)
• 内皮細胞 – アセチル化低密度リポタンパク（LDL）取り込み陽性、von Willebrand因子発現/第VIII因子陽性肺毛細管細胞: PECAM陽性(PECAM陽性染色により組織間の分子の通過をコントロールする接着結合の存在を確認)正常細胞は15回分裂保証 (Clonetics™培地と試薬を使用した場合)
  個々の細胞型についてはばらつきが存在する可能性あり